セラミックの表面処理剤を溶媒に溶かしたものです。この処理剤は、ガラスの分子と科学的に交差結合します。しかし、ガラスの表面が汚れなどにより汚染されていると交差結合がうまく行かず、効果が半減してしまいます。そこで、特殊ガラス研磨技術にてガラスの表面を薄く研磨することでガラスの汚れを取り除き表面に新しいガラス層を引き出します。新しいガラス分子とコーティング剤を結合させることによりスリックコートの効果を発揮します。
特殊ガラス研磨技術
光学レンズ等の研磨に使われている熱研磨技法と言われる技術の応用を用いています。研磨というとガラスを削っている様に感じますが、スリックコートに用いる研磨剤は、ガラス自体を削る能力を極限まで落としているので油膜、雨染み、水垢などガラスを傷つけず歪みもなく落とす事が出来ます。
リアガラスのワイパー傷
⬇︎傷取り前 ⬇︎傷取り後
コーティング剤
一般的な撥水剤はガラスの表面に繊毛状の突起をつけることにより撥水効果を得ていますが、繊毛の隙間に汚れが入り込みやすいだけでなくワイパーの使用により繊毛が折れて撥水効果が低下し視界が低下します。スリックコートは強固な撥水性皮膜を形成しガラス面に凹凸が無くなるため汚れがつきにくく、鏡面状の皮膜により乱反射が抑えられ昼夜問わず視界が向上します。
通常の撥水剤
スリックのコーティング